自律神経って、そもそも何?
自律神経は、心臓や肺、胃腸、肝臓などの職器を動かしたり、血管の収縮をコントロールするなど、自分の意識では動かすことのできない、いわば「無意識」の生命活動を支配している神経です。
「交感神経」と「副交感神経」の2つが交互に働き、バランスを調整しています。
自律神経は健康にとって、アクセルとブレーキの役割
交感神経:緊張・興奮を促す神経。
車でいうとアクセル。これが高まると、血管が収縮し、心拍数・血圧ともに上昇。身体は緊張し、興奮モードに入る。
副交感神経:リラックスを促す神経。
車でいうとブレーキ。これが高まると、血管が拡張し、心拍数・血圧ともに下降。身体はリラックスモードに入る。
交感神経・副交感神経、理想のバランスはどちらも高い状態で1:1
現代日本人に圧倒的に多いのが「交感神経が過剰になり、副交感神経が上がらない」タイプ。これも車で言うと「ストレス過剰でブレーキが故障」していて危険な状態。アクセルの踏み過ぎで、自律神経が乱れやすくなってしまっています。
日々忙しさに追われる上に、会社や近所などの人づきあい…。私たちの毎日は知らず知らずのうちにさまざまなストレスにさらされ続けています。
ストレスがかかり過ぎると、緊張を促す「交感神経」が過剰に働き、リラックスを促す「副交感神経」の働きがどんどん低下してしまうため、 1:1のバランスは大きく崩れてしまい、心にも身体にも疲労が蓄積される一方に。しかも女性は、女性ホルモンが減ると、交感神経は上がりやすくなってしまいます。
緊張を促す「交感神経」、リラックスを促す「副交感神経」。心身の健康にとってベストな自律神経は、どちらもしっかり高く、バランスのとれた状態であることを、覚えておいてください。
せっかち、早口な人ほど「ゆっくり」を心がけて
ストレスだらけの私たちの毎日は、交感神経が優位になりがちな上に、年齢とともに副交感神経の働きはダウンしがち。あなたの重圧をよい状態にキープするためにも、できるだけリラックスを心がけてください。
上質な睡眠は最上のリラックスをもたらし、交感神経を鎮めて、副交感神経の働きをしっかりと高めてくれます。また、性格的にせっかちだったり、早口だったりする方は、特に「ゆっくり」を意識するとよりよい結果が得られます。