ナガセ ビューティケァでは、「発酵」というキーワードから自然界から得られる有効な「酵母」に着目し、我々の健康、あるいは美容に積極的に活用すべく、独自に研究開発を進めています。
「酵母」と言っても様々な種が知られています。中でもSaccharomyces cerevisiaeと呼ばれる酵母の機能性については従来「食」を中心に様々な研究、検討が進められています。ナガセ ビューティケァでは改めて「美」の観点から、Saccharomyces属酵母の持つ可能性に着目し、自然が育む未知の機能性を探る想いを胸に、自然界からの取得を試みたのが「酵母」研究の始まりでした。
2003年に開始された、天然酵母探索-
様々な自然素材から酵母菌株を分離しては、美肌に役立つ機能の評価が来る日も来る日も続きました。しかしながら、優れた酵母菌株の取得は当初考えていた程簡単な事ではありませんでした。
地道な作業を続けていたある日、我々はヤマモモ果実より得られたあるSaccharomyces cerevisiae酵母に、肌細胞のバリア機能を効果的に高める優れた作用を発見しました。
2012年-。実に探索から9年が既に経過していました。
こうして我々は「ヤマモモ果実」より独自に得たDNY005MR株を「ヤマモモ酵母」と名付け、更なる未知の機能性研究へと軸足を移していったのです。
この「ヤマモモ酵母」には高い皮膚の上皮バリア機能増強効果※1を既に認めており、独自機能を有する酵母株として2017年特許を取得しています。
またそれだけでなく、「細胞骨格」へ働きかける事で肌のハリや弾力に関わる真皮線維芽細胞の機能を高める作用も独自研究から明らかとなり、今後更に新たな効果が見出される事が期待されています。
※1 2013年プレスリリース https://www.nagase.co.jp/assetfiles/news/20130219.pdf
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※2 上皮バリア強化作用を持つ酵母の探索 日本薬学会 第133 回年会
※3 「ヤマモモ果実」由来酵母抽出物がヒト真皮線維芽細胞の形態及びI型コラーゲン産生に及ぼす影響 日本分子生物学会 第40回年会 プレスリリース
https://nbc.jp/informations/pdf/201711ririsu.pdf
PDFでの詳細
ヤマモモ酵母を利用した原料の開発にはその製法確立から多くの苦労と時間が投じられています。
自然界から独自に得た酵母に機能性を見出し、それを製品に応用出来る形に仕上げるという作業にも、
自然からの恵みをお客様にお届けしたいという開発者の想いが込められています。
そして2017年、実に酵母探索から14年の月日をかけ、オリジナル素材とし活用されるに至っています。